野菜と鰹節は相性抜群

こんにちは。楠みどりです。
野菜ソムリエプロ、ママ料理家として活動しています。今回は野菜とかつお節の相性や、苦手な野菜が美味しく食べられるアイディアをお伝え出来たらと思っています。

野菜とかつお節はとても相性が良いのです。

みなさんも普段からほうれん草のお浸しやオニオンスライスにかつお節をのせて食べていませんか?
何気なく食べている方も多いかもしれませんが、実は理にかなった食べ方なのです。
野菜には私たちの体の調子を整えるビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれています。
一方、かつお節には、筋肉・血液・骨を作るもとになり、私たちの体に欠かすことのできないタンパク質が豊富に含まれています。
また、日本人に不足しがちと言われているカルシウムや鉄分も含まれているので、野菜と一緒に食べることで栄養バランスが整うという訳なのです。

それだけではありません。かつお節にはイノシン酸と約20種類にも及ぶアミノ酸の相乗効果によって生みだされたうまみ成分がぎゅっと詰まっています。
化学調味料では得られない、自然の芳香と深いコクが備わっているのです。
そのため、ほうれん草のえぐみや玉ねぎの辛みが和らぎ、美味しく食べられるという訳なんです。
この特徴を活かして、野菜が美味しく食べられるレシピをご紹介したいと思います。

これから夏に向けて旬を迎えるピーマンを使った、「ピーマンと厚揚げのチャンプルー」です。

ピーマンはカロテン、ビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用の強い栄養素に恵まれた野菜です。
また、ピーマンに含まれるビタミンCは熱に強く、カロテンは油と一緒に調理することで体内に吸収されやすくなります。
チャンプルーなどの炒め物はピーマンの栄養を無駄なく摂取できる調理法と言えますね。

とはいえ、ピーマン特有の苦みや青臭さが苦手、という方も多いと思います。
特に子どもは味覚が敏感で苦みを感じやすいため、子どもが苦手とする野菜の代表格とも言われています。

そこでかつお節の出番!ピーマンを炒める際に、かつお節も一緒に炒めると苦み成分を吸着して舌に感じさせにくくする効果があります。仕上げにもたっぷりかつお節をのせることで、香り豊かで旨味たっぷりのピーマンチャンプルーに仕上がりますよ。

実際我が家の小学生の娘もピーマンが苦手なのですが、「かつお節と一緒に食べると苦くないから食べてごらん」と言って試食してもらいました。
娘はおそるおそる口に運び、モグモグ…。そして「ほんとだ、苦くないね!」と言ってくれました。
夫にも「ピーマンの青臭さが取れて食べやすい!」と好評でした。

子どもの好き嫌いに悩む親御さんは、苦手な野菜を細かく刻んだり、味付けを濃くしたりと、日々色々な工夫をされていると思います。

ただ、私としては、子どもが苦手な食材を自分で分かって食べる、ということに意味があると思います。そのほうが「苦手を克服できた!」という自信につながると考えています。

ピーマンに限らず、苦手な野菜があればかつお節を組み合わせてみてください。きっと美味しく食べられると思います。

ぱくぱくパックは小分けで使いやすいので、食卓に常備しておく便利ですね。
きんぴらごぼうや生野菜のサラダなど、いつもの料理にもさっとひと振りするだけで風味も旨味もぐっとアップします。

是非みなさんも野菜とかつお節を組み合わせて、美味しい発見をしてみてくださいね。

 

 

 

楠みどり
野菜ソムリエプロ、フードコーディネーター、幼児食インストラクター

祐成陽子クッキングアートセミナー卒業。輸入青果会社に勤務しながら、フードコーディネーター、野菜ソムリエプロの資格を取得。出産後は幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張作り置きサービスなども行う。レシピ掲載:チキンラーメンうますぎレシピ100(文友舎ムック)、しっとりやわらか鶏むね肉冷凍レシピ(サクラムック楽LIFEシリーズ)、暮らしニスタmagazineVol.1、2(主婦の友社)など